猫を毎日水拭きして早六年

うちの猫は夜寝る前に体を固めに絞った手拭いで水拭きされないと不満で鳴き続ける。 猫は大体いつも寝ているので、無駄に正確にいうと飼い主が寝る前に猫が寝るターンの睡眠の前には体を拭かれないと猫は気が済まない。 これも不思議といえば不思議である。

何が切っ掛けで体を水拭きされたくなったのか思い出せないが、ネコジルシに記録していたメモを参照するに二歳ごろには、そうなってしまっていたらしい。今八歳なのでもう六年位は毎日一回は拭いている。

飼い主にとってメリットが全くないわけではない。拭いた後の猫はスベスベでベタ付きが少なくなるので一緒に寝ると気持いい。しかし、それくらいしかないかもしれない。 お尻を拭けるのも衛生に関して飼い主の精神衛生上好ましいかもしれない。とはいえお尻を拭かれるのは猫は嫌いなので飼い主が納得するようには拭けない。

デメリットは拭くのが面倒臭い。一回五分も掛からないと思うがそれでもめんどくさい。そもそも猫は自分でグルーミングすることを考えると一層面倒臭い。 水拭きした後はグルーミングが少なくなるように見えるので、面倒なことを代わりにやらされている感じも若干している。

しかし、グルーミングによって猫は水分を一日に当たりの補給した分の20%(という文献をみた記憶があるが探し出せない)を消費するらしいので、そう考えれば、何回分かのグルーミングで失なわれる水分補給に役に立っているのかもしれない。 また、耳もひっくり返して軽く拭いているが、猫は謎の外耳炎と診断されることが多いらしいので、微妙に予防になっているのかもしれない。

六年間毎日拭いた感想としてはいえることは、猫が汚なかったことは一度もないけれど、毎日微妙に汚れている。あとは目脂は粘り気が強いので拭いてもなかなか取れない。